第6話 北側採光は いいね!

北側採光とは?

北側の窓から光を取り入れることです。

理論検証 採光の方向について
プロジェクトが始まった初期に 色々な理論を本やネットで調べました。今回は「採光の方向」について調べました。調べたことを 下に書きます。

採光は東西南北どの方向がいい?

  

東向き採光

●朝日が深く室内に入るので暑い

●日よけが必要

  

西向き採光

●夕日が深く室内に入るので暑い

●日よけが必要

  

南向き採光

●朝、昼、夕方で目まぐるしく陽当たりが変化する

●雲の変化で 目まぐるしく光量が変わる

●直射日光が部屋に入るので暑い

●日よけが必要

  

北向き採光

●北向きの窓からの光は 他の方向に窓がある場合と比べると一番安定しています

●朝日や西日等の影響を受けにくい

●直射日光が入ることが無いので涼しい

●日よけは不要

  

安定した採光方向は  

東西南北4つの方向では 「北側採光が」 一番安定しています。

直射日光が入らないので、涼しい部屋になります。

  

画家のアトリエは北側採光

フェルメール作 真珠の耳飾りの少女

17世紀にオランダで活躍した画家・フェルメールは、人物画を中心に描きました。ほとんどの作品は北向きの窓から射し込む部屋の中でモデルを描いています。

多くの西洋の画家は古来より 北側に窓がある部屋を アトリエにしてきました。

日本でも画家は古来より 北向きの窓の部屋で作品を作りました。

  

浄福寺幼稚園での改善点   

もういちど上の写真をご覧ください。浄福寺幼稚園のわかば組の保育室です。

新園舎の設計段階で北側に多くの窓を配置しました。

●一日を通して安定した光が窓から入ります。

●直射日光が入らないので、安心して風を取り込む事が出来ます。

  

浄福寺幼稚園 B棟新園舎の わかば組、すみれ組、ふじ組、きく組の4つの保育室は北側に多くの窓を配置しました。

とても涼しく 柔らかい光の保育室になりました。

  

←第5話 第6話 第7話→

  

幼稚園を涼しくするプロジェクト