入母屋とは?
日本の伝統的な屋根の形の一つです。お寺の屋根によく使われています。
上の写真は浄福寺の幼稚園の向かいにある釈迦堂です。屋根は「入母屋」です。
歴史的検証 日本の屋根の歴史 |
プロジェクトが始まった初期に 色々な理論を本やネットで調べました。今回は「日本の屋根」について調べました。調べたことを 下に書きます。 |
日本の代表的な屋根の種類
日本には古来より色んな屋根があります。 その中で代表的なものが上図の3種類です。
切妻(きりずま)
上の写真は浄福寺の黒門を入って右手にある旧湯殿(お風呂)です。屋根は切妻です
切妻の特徴
●屋根裏の換気がし易い(屋根の△の部分に換気口を付けられる)
●庇(ひさし)が2面のみ 夏の日射を防ぎにくい
寄棟(よせむね)
上の写真は浄福寺の墓地の入口にある地蔵堂です。屋根は寄棟です。
寄棟の特徴
●屋根裏の換気がしにくい
●庇(ひさし)が4面にあり涼しい
入母屋(いりもや)
上の写真は浄福寺の幼稚園の向かいにある釈迦堂です。屋根は「入母屋」です。
入母屋の特徴
●上部が切妻 下部が寄棟 両方の良い面をプラスした屋根
●屋根裏の換気がし易い(屋根の△の部分に換気口を付けられる)
●庇(ひさし)が4面にあり涼しい
日本・東南アジアに適した屋根
高温多湿の日本や東南アジアには 「入母屋」が適しています。
屋根裏の換気がしやすく 庇が4面にあり 夏に涼しい屋根です。
浄福寺幼稚園旧園舎 きく組の問題点
きく組の園舎の南側にプールがあり 樹木が植えられません。日中 建物の南側(プール側)の壁に太陽光がまともに当たり 少し暑い保育室でした。
浄福寺幼稚園 きく組の改善点
新築した際に 建物の南側(プール側)の屋根を切妻から入母屋屋根に変更しました。
入母屋にして 庇(ひさし)が出来たので 壁に太陽光が当たらなくなりました。
(写真は4月の午前12時前 壁のかなり下まで庇(ひさし)の影になっています)
きく組は 涼しく快適な保育室になりました。