上の写真の窓の内 一番上の列の窓と 上から2段目の窓を欄間(らんま)と呼んでいる。夏に部屋の中の暖かい空気は上に上がる。欄間は上に上がった暖かい空気を外に出すための窓です。
夏の間(5月~10月)
欄間を24時間開けたままにしている
昼間は暖かい空気を逃がして 室温の上昇を防ぐことが出来る。
夜中は欄間が開いているので、外の冷たい空気を室内に取り込む事が出来る。
夜の間に部屋の中の気温や 天井、壁、床の表面の温度が下がり、朝に室温を涼しくスタートすることが出来る。
冬の間(11月~4月)
欄間を24時間閉めたままにしている
昼間は欄間が閉じているので 暖かい空気を部屋の上部に保つことが出来る。
夜中は欄間が閉じているので、室温や天井、壁、床の温度の低下を防いでいる。 朝の寒さを和らげている。
<実地調査> 夏の夜に欄間を「開けた場合」と「閉めた場合」の室温の変化 |
プロジェクトが始まった初期に 色々な実地調査をしました。各教室の室温を24時間1時間ごとに調べました。昼間は欄間を開けた状態で夜は下記の2つの条件で室温を計りました。 ①夜に欄間を開ける ②夜は欄間を閉める 詳しいデーターは残っていませんが、 ●欄間を開けた部屋の室温は夜になると、閉めた部屋に比べて段々低くなっていきました。 ●朝の時点で欄間を開けた部屋は 冷んやりとしていました ●その差は午前10時ころまで 有ったようです 次の日から 5月から9月は 夜になると 窓や戸は施錠しますが、欄間は 24時間開けたままにすることにしました。 |
夏涼しく、冬暖かい保育室
浄福寺幼稚園の保育室やホールには 沢山の欄間がついている
毎年 5月に欄間を開け、10月に欄間を閉めるだけで、「夏涼しく、冬暖かい保育室」を実現しています。