第3話 飛沫感染と平屋建て
飛沫感染とは?
咳やくしゃみで飛び散ったしぶき(飛沫)を吸い込むことにより感染する感染症です。 直径0,005mm以上の粒子。
<飛沫感染の例>
飛沫感染する感染症には 新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、かぜ、百日咳、マイコプラズマ等があります。
飛沫感染を防ぐには?
換気を充分にする
飛沫感染を防ぐには換気が必要です。窓や戸を開けて保育室の空気を入れ替える必要があります。
平屋建ては換気に有利
浄福寺幼稚園は園舎が総て平屋建て(1階建て)です。平屋建ての建物は 2階以上の建物に比べて換気が有利に出来ます。平屋建建物は色んなメリットがありますが、その中で換気についてのメリットを下記に挙げてみます。
メリット1 窓を沢山付けられる
2階建て3階建ての建物は 2階3階部分の重量が1階にかかるので、柱を多くしたり 壁面を広くして支える必要があります。平屋建ては上に階が無く軽いので 柱や壁の部分が少なくて済みます。だから平屋建ては 大きな開口部や 窓や引き戸を沢山作れます。
メリット2 低い位置に窓や戸が付けられる
平屋建ての建物は 高いところから 落下する心配がありません。 ですから 低い位置に窓を付ける事が出来ます。子どもの身長にあった低い位置の空気の換気がスムーズに出来ます。
平屋建ての建物は、落下の危険が無いので、出入口の引き戸を常に開けた状態に出来ます。 子どもの背の高さに準じた 部屋の低い位置の換気がスムーズにできます。
メリット3 天井の形を自由にできる
平屋建ては上に2階の床が無いので、天井の形を自由に設計できます。上の写真は 一部の天井を高くして(高天井)上の方に窓(高窓)を付けています
天井を一部高くすると 部屋の中の熱い空気がそこに移動します。高窓から熱い空気は外に出ていきます。
反対側の低い位置に「地窓」等 窓を付けると 部屋全体の空気が移動します。
メリット4 廊下が無いので 風が通りやすい
浄福寺幼稚園の年長組の保育室を裏側から見たところです。平屋建てで 1つ 1つ 独立した保育室なので 部屋の中に直接風が入って来ます。
上の図は 昔のタイプの小学校やビジネスホテルの2階部分によくある配置です。
2階部分には必ず廊下が必要となります。その結果 各部屋に風が通りにくくなります。
上の図は浄福寺幼稚園の保育室の配置です。ABCの3つのパターンが有ります。いずれも 3面~4面が直接 野外に接しています。 保育室には外から多くの風が直接入って来ます。
メリット5 屋根の形を自由にできる
平屋建ては 屋根の形を自由に出来ます。上の写真の屋根の形は、 保育室の屋根とテラスの屋根をつなげた「大屋根」です。
大きな日陰になるので 窓や引き戸を全開しても室内に直射日光が入りません。常に窓や戸を全開にして十分な換気が出来ます。
おわりに一言
浄福寺幼稚園は 平屋建てなので 保育室の換気がスムーズに行えます。又、夏涼しく 冬に暖かい運動場なので 真夏、真冬にも運動所で長時間遊べる幼稚園でもあります。
即ち 飛沫感染(コロナ対策)に強い幼稚園です。
夏場は色んな工夫をして涼しい幼稚園です。猛暑日に窓や戸を全開にしても エアコンが効きます。部屋の換気が十分に出来るので コロナ対策(総ての飛沫感染症対策)も安心です。
冬場は殆どの樹木が落葉して 園庭や保育室の壁に太陽光があたり ポカポカ暖かいです。窓や戸を 全開や半開にしても 暖房が効きます。部屋の換気が十分にできるので コロナ対策(総ての飛沫感染症対策)も安心です。
又、同じ飛沫感染のインフルエンザに関しても 充分な換気対策が出来ています。開園以来70年間 インフルエンザで学級閉鎖になったことがない幼稚園でもあります。