第9話 雁行(がんこう)は いいね!

雁行(がんこう)って?

日本の夏は湿度が高く暮らしにくかった。

日本独特の建築方法として、建物をずらしてギザギザ型にして 風通しと採光を改善しました。雁行型と呼ばれています。

理論検証 雁行(がんこう) 通風と採光
プロジェクトが始まった初期に 色々な理論を本やネットで調べました。今回は通風と採光を改善した「雁行型建築」について調べました。調べたことを 下に書きます。

上の図は 京都の二条城の二の丸御殿です。典型的な雁行型の建築です。

このような建物を「雁行型建築」と呼ばれています。 鳥の雁(ガン)が飛ぶときに 「への字型」に編隊を組んで飛ぶのに似ているので「雁行型」と名前がつきました。

上の写真は鶴が雁行している様子です。このような形がグループで飛ぶときに、気流の関係で楽に飛べるみたいです。

   

雁行型建築のメリット

「風通し」と「採光」に有利

図のAの普通の建て方の場合、 図の左右方向の 風通しと採光がしにくい。

図のBの雁行型の建物は 部屋をずらすことで左右方向の風通しと採光を改善している。

日本は夏が暑く、湿度も高いので、風通しの良い住宅が望まれた。伝統的な建物は、敷地面積に余裕がある場合、雁行型を取り入れた。

  

浄福寺幼稚園 旧園舎の問題点

上の図は 新築以前の浄福寺幼稚園のB棟の4つの保育室です。

広大な敷地の浄福寺幼稚園ですが、 わかば組とすみれ組の間には通路がとれませんでした。

旧園舎では すみれ組保育室は 他の3っつの保育室と比べて 少し風通しが悪く、少し暗い部屋でした。

  

新園舎の改善点

園舎を新築した時に すみれ組・わかば組の保育室を「雁行型」にしました。

写真の3つの育室には 総て面積は一緒です。 (幼稚園の保育室の設置基準の53㎡)

わかば組を少し太短くして すみれ組を少し細長くして 雁行型にしました。

  

上の写真は、すみれ組の雁行部分を外から見たところ

  

上の写真は雁行により作られた 通風・採光部分を中から見たところ。3段に窓を配置して 風通し 採光を改善しています。

  

雁行型にした結果 すみれ組は とても涼しく 明るい保育室となりました。

  

第7話 うちわで扇げば 何故涼しい?

第8話 地窓は いいね!

第10話 袖壁(そでかべ)は いいね!

第11話 ルーバーは いいね!

第12話 大屋根は いいね!

第13話 入母屋(いりもや)は いいね!

  

幼稚園を涼しくするプロジェクト