日本では預かる時間や年齢により 幼稚園・保育園に分かれています
世界的にも そうなの?
1991年5月25日~6月3日 京都府私立幼稚園連盟海外教育視察団の副本部長として 浄福寺幼稚園理事長の菅原好規が参加させて頂きました。
フランス、オランダ、イギリスの幼稚園を訪問致しました。
ここでは フランスのパリからバスで40分程度のペルシシエマルヌ市の閑静な住宅地にある、チアール幼稚園の保育時間等の事情を報告させて頂きます。
日本では 幼稚園と保育園
当時(現在も)日本では預かる時間の長さと預かる年齢により 幼稚園と保育園に分かれていました
●幼稚園 4時間保育が原則 3歳~5歳 文部省の管轄
現在は幼稚園も預かり保育の充実で長い時間の保育もおこなわれています
●保育園 約10時間の保育 0歳~5歳 厚生省の管轄
チアール幼稚園では?
●園児の年齢は2歳半~6歳
●保育時間は下記のとうりです
早朝保育 7:45~9:00(両親とも仕事に従事の家庭)
通常保育 9:00~12:00
昼食 12:00~13:30
通常保育 13:00~16:30
夕方保育 16:30~18:30(両親とも仕事に従事の家庭)
チアール幼稚園では、ご家庭の仕事の状況や考え方により 実際の園児の保育時間はまちまちです。
●通常保育だけの園児
●早朝~夕方の園児
●中には午前中だけで帰る園児
チアール幼稚園は
■年齢は 日本の幼稚園とほぼ同じ
■時間帯は 日本の保育園とほぼ同じ
保育する年齢や時間帯の世界標準(グローバルスタンダード)は?
欧米の多くの国では、保育施設は年齢のちがいにより下記の2つに分かれています。
●0歳~2歳 ナースリー、デイケアとか呼ばれている
●3歳~小学校入学まで 主にプリスクールと呼ばれている
■3歳になれば ナースリーを卒園して プリスクールに入園
■保育時間は 上記の二つとも 日本の保育園の時間帯
チアール幼稚園を訪問して 解った事
「幼稚園」 「保育園」 の二つに分かれたのは 日本では明治時代からです。
世界中のどの国でも 日本と同じように「幼稚園」「保育園」という別れ方をしていると思っていました。
実際は、そのような別れ方は 日本だけだと気づきました
世界標準(グローバルスタンダード)は
ナースリー(0歳~2歳) プリスクール(3歳~小学校入学まで)という年齢の違いにより別れていました。
日本に帰って考えた事
日本では 幼稚園は文部省、保育園は厚生省と管轄のちがいがあり 世界標準に合わせることは 難しい問題があります。
「子どもの生活や教育」という観点から考えると、日本も 年齢の差による 「ナースリー」「プリスクール」と分ける方が望ましいと思いました。
近い将来 きっとそのような時代がくると思いました。